春日部セントノア病院

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2014年2月

『マザー・テレサに学ぶ』

 

この2月で当院は、オープンして9年目に入ります。10年近い歳月が経つと、国の財政から人ロ構成、社会保障に至るまで、様々な社会環境が変わり、それに伴なって当院に対する社会的ニーズも変化してきています。それに即応できる私たち医療者の柔軟さや意識変革が、より必要とされる時代に入っているといえるでしょう。

この10年近い経験から、当院への絶対的な社会的ニーズは、

@認知症のホスピスケア

Aがんなどの重病を併せ持つ認知症患者さんのケア

にあると私は思っています。これが、当院のこれから果たすべき社会的役割であると見ているのです。

さて今回は、認知症のホスピスケアに関連して、「マザー・テレサ」について述べてみたいと思います。

マザー・テレサは、ケアのお手本だと私は思っているのです。彼女は若い頃、修道院で地理を教えていました。30代半ばのある時「カルカッタの貧民を救え」と、イエスキリストに招聘された彼女は、カルカッタに独り赴き救貧所を作り、路上に倒れた人々を一人二人と連れてきて、世話をしたのです。

「あなたはどうして、こんな私に良くしてくれるのですか」助けられた老人が尋ねました。「あなたを愛するからです」マザーはそう答えたのです。老人は「ありがとう」と微笑むと、その翌日亡くなりました。

マザー・テレサは活動の中でいつも「肝腎なのは、どれだけのことをしたかではなく、あなたの行いに、どれだけ愛をこめたか、私たちのおくりものがどれだけ愛に根ざしているかが大切です」と訴えています。病む人々も神の分身であり、そのような気持ちで愛を込めなければならないと、彼女は言うのです。

マザー・テレサの行いは、私たち医療者のお手本だと私は思っています。患者さんと向き合った時に抱く思いや成す行為は、私達自身の内なる思いの表れです。その時、自分はどういう思いを持つだろうか、どういう行為を成すだろうかと絶えず自問自答して、患者さんに接することが大切だと思います。

毎日の仕事を通して、私達は自分自身を成長させています。仕事上で起きる様々な出来事によって心は育まれ、人間性も成長していくのです。大局的にいえば、それが人生を生きる私達の大きな目的でもあるといえるのです。

9年目に入り、さらなるケアの向上と自分自身の成長を目指して、毎日の仕事に励みたいと思っています。

 副院長 野 正孝