春日部セントノア病院

川越セントノア病院 総合
トップ
取り組み
施設案内
スタッフ紹介
イベント紹介
入院案内
職員募集
病院新聞
病院の沿革

病院短信

2014年10月
『世界認知症宣言』

今年4月の病院短信で「G8認知症サミット」についてお書きしましたが、国際アルツハイマー病協会(ADI)が国連や主要8ヵ国に働きかけて実現しました。国際アルツハイマー病協会は1984年にアメリカで結成され、現在84ヵ国が加盟してアルツハイマー病の調査研究、医療・政策の向上に大きく貢献しています。毎年国際会議が開催され、今年は第29回がプエルトリコで開かれました。日本では2004年に第20回京都国際会議が開催されましたが、国際会議で初めて認知症の本人が体験を発表して大きな反響がありました。その後のADI国際会議には認知症の当事者が参加して活発な意見が交わされるようになり、2013年には「世界認知症宣言」を発表しました。認知症の当事者を“私”と一人称で宣言しています。

世界認知症宣言 ―私は認知症でも幸せに生きることができる―
1.私は自分が認知症かどうか医師に確かめることができます
2.私は認知症が自分にどう影響するかを知るための情報を得る手段を持たねばならない
3.私はできる限り自立して暮らせるように助けられなければならない
4.私は自分が受けるケアと支援について意見できなければならない
5.私は自分に合った質の高いケアを得る手段を持たなければならない
6.私を世話する人は、私の人生について知り私を個人として扱わねばならない
7.あるがままの私に対し、敬意が払われなければならない
8.私は私の役に立つ薬と治療を得る手段を持たねばならない
9.最後の迎え方についての希望は、私が決められるうちに私と話し合わねばならない
10.私の家族と友人には、私とのよい思い出を持っていてほしい

この世界認知症宣言を実現するためには家族・友人・介護者・医療専門職・医療提供者・社会・政府は認知症の人が幸せに暮らすことを保障する責任があります。我が国は軽度認知障害を含め860万人の認知症の人と共に生活しています。認知症の予防と初期認知症の人が生きがいを持って生活できる社会にする必要があります。
9月21日の世界アルツハイマーデーによせて

医師 佐々木 昭子