春日部セントノア病院

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2016年2月

『世界で一番恐ろしい病気は孤独です』

 

世界で一番恐ろしい病気は孤独です。

この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。だれからも自分は必要とされていない、と感じることなのです。

平和は微笑みから始まります。

大切なのは、どれだけ多くを与えたかではなく、それを与えることに、どれだけ愛をこめたかです。

 

この言葉はマザー・テレサのことばです。認知症のホスピスケアを目指す私たちに、大きな示唆を与えてくれています。マザー・テレサは、キリスト教信仰においても保健医療においても、私の生涯の教師なのです。

私は以前、途上国への医療協力に参加していた関係で、マザー・テレサとお話しする機会がありました。私たちが設立した国際保健医療学会の基調講演を、マザー・テレサにお願いすることになったのです。事務局長をしていた私は、彼女が来日した折りお会いすることになり、東京のカトリック教会に出かけました。

教会ではミサがありました。マザー・テレサは、一般の参加者に混じって礼拝室の一角に座ると、静かにお祈りをしていました。ミサが始まりました。すると、神父さんが出てきて、説教をするのです。マザー・テレサは参加者といっしょにそれを聴いていました。私はマザー・テレサが説教するものとばかり思っていたのですが、ミサは神父が執り行うことに決まっているようです。

ミサの後にマザー・テレサにお会いしたのです。教会の執事の案内で、彼女はやって来られました。相手が高名な方でもあり私は緊張しておりましたが、私たちに会うやいなや、握手の手を差し延べ、満面に笑みを浮かべて彼女は応対してくださいました。私はマザー・テレサの真横に座り、招請状を手渡し英語で趣旨を説明したのです。彼女は招請状を見ながら、若造の私の話にじーっと耳を傾けてくれました。そのあまりの慕わしさに、初対面というのに、私はずうずうしくも彼女の肩を抱くようにしてお話ししてしまったのです。そんな慣れなれしいしぐさにも、顔色一つ変えるでもなく、子供のようにニコニコしながら、話しをされるマザー・テレサでした。

「2年後だと私は生きているかどうか分かりませんよ」

あの独特な笑みを浮かべて、茶目っ気たっぷりにそう話されました。残念ながら基調講演は実現しませんでしたが、マザー・テレサとお話しする機会をいただき、私の生涯の記念になったのです。

 

私、野のHPです(筆名:伊能言天)。よろしければお立ち寄り下さい。

http://mypage.syosetu.com/218088/

 

副院長  野 正孝