春日部セントノア病院

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2007年11月

10月6日、今日は噂に聞いていた秋祭り、天気は快晴。来客は450人。朝から会場となる中庭の舞台や屋台のテントを気にして皆が見ていました。病棟の患者さん達もそわそわして「私達もあそこへ行けるのかしら」と話し合っていましたが、今日は皆さまが主役です。
午後1時、患者さんが歩いて、または車椅子でご家族や職員と会場に集まりました。開会宣言と院長先生のご挨拶でお祭りが始まりました。屋台のまわりに人々が集まって賑やかです。舞台では各病棟職員の趣向を凝らした出し物が始まりました。職員が創作し練習した踊りやダンスが熱演され、舞台から飛び出して中庭を練り歩く御神輿もあります。一方テントの中でもドラマが展開していました。お父様の食欲にご子息が糖尿病の再発を心配して制しようと一生懸命になっている、そばでは看護師が明日からは普通の生活に戻りますからとニコニコ見ています。脳梗塞後全く食べる意欲を無くして胃ろう造設術を受けて入院した患者さんは、最近少し食べるようになってはいたものの、今日は焼きそばとフランクフルトソーセージ、それにおしるこまで食べたと家族は驚き、本人はいたずらっぽく笑っていました。また職員と一緒に楽器演奏に参加した患者さんを見て奥さんが涙ぐんで喜んでいました。2年間の苦労が報われたひとときです。ドラマの進行とともにお祭りも最高潮を迎え、噴水のまわりをボランティアの指導で患者さんも家族も職員も東京音頭を踊ってお祭りは終わりました。
夜7時、高熱のためお祭りに参加できなかった患者さんの病状について病棟へ電話を入れると、その患者さんは血液検査上大きな問題はなく、熱も下がり始め点滴しているとの事。一方、ご家族が見えなかった患者さんが家族に見捨てられたと嘆き、怒りを爆発させているとの報告。他の患者さんへの迷惑も考え、心の中で詫びながら薬の追加指示を出しました。(後日談ですが、その夜看護師は本人の気持ちを思って見守っていたら、その患者さんが眠ってしまったので薬は服用させなかったとの事。秋祭りから一週間経っていますが患者さんはまだ苛立って大声を出しています)
秋祭りは、喜びと興奮とわずかばかりのざわめきを残して去って行きました。

 

医師  佐々木 昭子