春日部セントノア病院

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2007年12月

 近年、老人や子供、女性など弱者が大切にされない社会になっています。人間があまり大切にされず、かつまたギスギスした世の中になりつつあります。自分勝手な人間が増え、他人のことを考える余裕がない人が増えています。身勝手な人間は、身勝手な子供を育て、身勝手な知人を作り、身勝手さを周囲にまき散らす。周りがイライラしやすくなり、争い事や犯罪も生じやすくなる。その身勝手さを叱責・注意しないから一層わがままになるのでしょう。
 人間は一人で成長し大人になるのではなく親をはじめ多くの人のお陰で成長し一人前になります。お互い助け合って生きています。自分一人で生きていると強がっても必ずどこかで誰かの世話にはなっているものです。だから、ある程度は協調性(=対人関係を保つ事)が必要なのですが、それがわからない。
 若い人も中高年の人も、年をとればみな老人になりますから、老人を大切にしないということは、実は自分が将来大切にされないことになる、自分を粗末にするということにつながるのです。
 社会の成熟度の重要な目安の一つは弱者を大事にできるかどうかということですが、はたして今の日本はそんな社会といえるでしょうか?子供たちは安心して学校へ通えますか?小学校では登下校の道はいくつかコースが決められ、集団で登下校するように指示されています。外で自由に遊ぶ事も道草をしながら下校する事もできない。女性は安心して子供を生めますか?全国で産婦人科・小児科医、保育所の不足が深刻な問題を引き起こしています。老人は安心して老後を過ごし、安心して死を迎えられるでしょうか?医療・介護・年金問題と老後の問題は山積しています。
こういう時にまず必要な事は「基本に立ち返る」ことではないでしょうか。

 

医師 沢田 實