春日部セントノア病院

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2009年8月

今年の6月は、私の担当する病棟で発熱や肺炎の患者が続出しました。何らかの感染症がまん延したと思いますが、その時はまさに野戦病院のようで、点滴瓶や氷枕を持ってみんな走り回っていました。その目まぐるしさに、私も目を回したほどです。そこまで忙しいと、質の向上などと声高に叫べる状況にはありませんでした。そんな嵐もやっと過ぎ去ったようです。
当院が開院して4年目を迎えましたが、この3年間を振り返りますと、そういった嵐は必ず反復するようにやってきます。いくら待っていても、いつも平穏という日はやっては来ないように私は思うようになりました。
7月号の川越セントノア病院機関紙『ノアの爽風』に、宇津井師長さんが川越の方でパーソンセンタードケア(以下PCCと略します)の実践を準備していることを書いておられました。それを読んで私は、敬意と期待で心を躍らせました。
PCCはイギリスのトム・キットウッド教授によって提唱されたケアのあり方で、98年に本として出版されています。残念ながらキットウッド教授はその翌年に亡くなられました。その遺志を継いだ人々がPCCの完成と普及を始めました。
当院の看護師・介護士もその勉強を始めています。それに触発されて私も勉強しています。彼らから、PCCのセミナーはどこも満席であると聞くと、日本でもこれからの認知症ケアのあり方はPCCになっていくものと私は思います。
浅学のそしりを免れませんが、PCCの基本はそのマインド(精神)にあると私は思います。患者さんを認知症という病気を患った1人の人間として対し、その人らしくあるようにサポートするマインドがその基本なのです。これ自身はそんなに難しいことではないと思います。心の持ち方しだいで、変えられるものなのです。
その機運が盛り上がるのを、一日千秋の思いで私は待っています。

 

副院長 野 正孝