春日部セントノア病院

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2010年7月

「病院設立の頃」 
 今から10年前、私の兄で現在の理事長赤坂に相談された事を思い出す。「外科医としての仕事が一段落したら、認知症の患者を専門に受け入れる病院をやりたい」。当時、多くの心臓手術を手がけ成功したにもかかわらず、続発する認知症患者が多く、それを受け入れる病院が無い。「医療人としての恩返しにもなろう、一緒にやらないか?」
一方で、その長い経歴の中で数多くの病院に携わり、高齢の患者の医療を目の当たりにしてきた現在の瓦井事務局長も、その集大成としての病院設立についてほぼ同じ想いを共有していたと聞いている。目標を一つにした二人が連日の議論と構想を練り直し、試行錯誤と数多くのハードルを乗り越えて現在の二つの病院がある。
 川越セントノア病院は7年半、そして春日部セントノア病院も設立4年半となった。病院の基本理念と原則は機会ある毎にこの書面でも述べられてきたし、入院前の説明・入院時の説明も主治医を中心に家族の方に説明してきた。それでも認知症患者の治療・看護・介護は一人ひとり微妙に違い、決して画一的にはならない。そこにはそれぞれ違う家族の方の想いもある。医療も看護・介護も、家族と病院の信頼関係の上に成り立つものである。出来るだけその想いに応えたいと思う。家族の方も、来院の時にはその想いを伝えて欲しいと思う。
 私が医療社会(主に癌を扱う外科医)の中で40年、多くの優れた先達や仲間に共有する要素として、『弱者の立場(医療を受ける側)に立ってその想いを共有できる人間性』でしょうか。私の個人的な目標でもありますが、道は遠くゴールは見えません。
 夏本番前のうっとうしい梅雨の季節ではありますが、ほら、耳を澄ませばカッコウののどかな鳴き声が聞こえてきますよ。家族の皆様も、そしてスタッフも、体調に気をつけてこの夏を乗り越えましょう。

 

院長 田巻 國義