春日部セントノア病院

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2010年10月

『庭の樹』
 この夏の記録的猛暑は多くの熱射病の犠牲者を出し、テレビなどでは繰り返し水分摂取等の予防対策を報じていました。動植物にとっても猛暑と容赦ない太陽の日差しは厳しいものでした。当院の桜やつつじは生き生きとしていますが、職員が朝な夕な水やりをしているからでしょう。街路樹や公園の木や草も元気がないようです。我が家でも鉢植えの植物には毎朝水やりをしていましたが、庭木への水やりが出来ず何本かの庭木を枯らしてしまいました。なんとか元気を取り戻してほしいと水やりをしていますが、つつじと名前の知らない樹齢百年近い樹が枯れ、大事にしているサクランボやプルーンの木の小枝や葉っぱが枯れ落ち始めています。
 今年の3月ブーゲンビリアが枯れたのを見て、がん宣告を受けた夫が「僕も今年このブーゲンビリアと一緒に死ぬのかな」と言った言葉が胸に刺さりました。夫はブーゲンビリアを新婚旅行先のバリ島で初めて見て感動し、以来大きな鉢植えのブーゲンビリアを冬は屋内に取り込んで育ててきました。昨年4月夫が骨折して居間にベッドを置いてからは、とげの鋭いブーゲンビリアは屋内に入れることが出来ないためもう冬を越せないねと話し合っていたのですが…。
 20年ほど前、知人が記念にと植えてくれた五葉松。3年後、突然緑豊かだった五葉松が黄色に変色し枯れ、その半年後、植えて下さった知人が亡くなりました。以来、我が家では記念樹の育成には特に気を使うようになったのですが、今は杏と百匁柿(ひゃくめがき)の記念樹があります。杏は娘が生まれた記念樹で、名前も杏と関係があります。百匁柿は病院の看護師長さんにもらった柿のおいしさに感動した夫がぜひ種をと所望し、柿は接ぎ木でないと甘い柿にならないからと苗を頂きました。この木の苗を下さった看護師長に感謝して心を込めて育てようと思っています。
 夫は7月他界しました。柿の苗を植える時とても嬉しそうであった夫の顔が今でも忘れられません。

 

医師 佐々木 昭子