春日部セントノア病院

川越セントノア病院 総合
トップ
取り組み
施設案内
スタッフ紹介
イベント紹介
入院案内
職員募集
病院新聞
病院の沿革

病院短信

2011年2月

『6年目の課題』
この2月で当院は6年目に入ります。オープン1年目はゼロからのスタートですから、連日新規入院という慌ただしい日々で、試行錯誤が続きました。「体力がもつかなあ」と、院長と顔を見合わせたことを懐かしく思い出します。川越の先輩病院の指導、各部署のスタッフの努力によって、ほとんどのことは5年間に完成したと思っています。
この正月に私が今年の目標を考えていたときに、残された課題があることに気付きました。それは患者さんへの応対(接遇)です。病院新聞新年号を見ますと、偶然にも瓦井常務理事が『今年は、「看護・介護の原点に戻る」ことを基本にして「認知症患者への接し方」を徹底して教育するよう、教育担当師長にお願いをしました』と述べておられます(決して口裏を合わせたわけではありません)。
当院スタッフの工夫によって、患者さんの精神身体ケアのやり方はほぼ確立しています。例えば、歩行が不安定な人には必ず付き添う、ホールの見守りは1人では絶対しないなど、様々な経験を反省してやり方を確立しました。その結果、ほとんどアクシデントといえるようなものはなくなりました。残された課題が患者さんへの応対です。これは基本中の基本ですが、患者・職員双方の性格や生育生活歴などが深く関わっているので、なかなか難しいものです。私はナースステーションでスタッフのやり取りを聞いています。研究会などに参加して勉強している人も多くいますから、大変参考になります。
1例を上げましょう。患者さんが、「今日、退院します」(もちろんそれは許可の出ていないものですが)といって来ました。「そう、それはおめでとう。よかったですね」というスタッフの返答。「今すぐ帰らせてもらいます」−「今からお昼ご飯ですから、それを食べてからにしたらどうですか」−「そうですね」と患者さんは納得して席に戻ります。こういうやりとりは、決して患者さんの尊厳を傷つけず、しかもウソをついているわけでもありません。構えず自然に応対できるようになれば、素晴らしいことですが、これをどのようにして構築していくかとなると相当の努力が必要になります。
私は、当院で取り入れているKYT(危険予知トレーニング)という方法が、1つのヒントを与えてくれているような気がします。みんなで考え、みんなで工夫するのです。6年目になるこの1年間は、それを目標にしたいと思っています。教育担当師長さん、頑張りましょう。

 

副院長 野 正孝