春日部セントノア病院

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2011年7月

『震災に思う』
私事ですが、幼少から高校卒業までを青森県の八戸で過ごし、両親の墓も八戸にあるため、年に何度か兄弟で帰省しての墓参りを続けてきた。東日本大震災で陸路の交通手段が寸断され、先月、ようやく空路で帰省する機会があり、墓の無事を確認する事が出来たが、その足で八戸港に向かい、埠頭に打ち上げられ横転した何隻もの巨大な船に度肝を抜かれた。鉄の塊が内臓を切り裂かれて横たわる姿を目の当たりにして、人智とは桁違いの自然の力に、只々圧倒された。
 五十年前、高校二年生の時、チリ地震津波で同級生が家を流され、その廃墟の掃除に出掛けた事を思い出した。慰めの言葉をかけた記憶は無く、ただひたすら一日中ガレキと泥水の処理をしていたと記憶している。泥だらけの同級生の顔を見て、夢中で働く人間は美しい顔をしていると思った。悲しみは悲しみのままでいいのかもしれない。
 先月、被災地石巻の患者さん(ご家族が埼玉在住の方)が当院に入院された。今後も病院として出来る事には率先して協力したい。
 梅雨たけなわ、病院の周りの水田の苗はすくすくと成長し、木々の緑は日に日に濃さを増し、雨の合間にはカッコウののどかな声も聞こえてくる。春日部セントノア病院も六年目に入り、これまでの経験が活かされ、以前ほど慌ただしさは無く、落ち着いた看護・介護が出来ているように思う。病める人を温め、良い時を過ごして頂くには、スタッフの元気と笑顔が必須である。体調を崩しやすいこの時期を乗り越えて、ゆっくりと明日へ進んでいきたい。

 

院長 田巻 國義