春日部セントノア病院

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2012年3月

『睡眠障害の予防とケアについて』
 睡眠障害は認知症高齢者に多くみられます。睡眠障害には、入眠までに時間がかかる、睡眠中途で覚醒する、早朝に目が覚めて再び入眠する事が出来なくなる、などのタイプがあります。これらにより、日中覚醒している事が出来なくなる、注意機能・意欲・思考力が低下する、気分が不安定でイライラするなどの症状が出るといわれています。また、これがもとで転倒・骨折につながってしまう可能性もあります。しかし、それぞれの睡眠障害の原因に合った適切なケアを実践する事で、これらの症状や危険を未然に防ぐ事が出来るようになるのです。
 睡眠障害予防の具体的方法として
1.時間の見当をつけやすくする。
     時間を告げる挨拶(おはよう・こんばんは等)、時計やカレンダーの活

     用、外の景色が見えるようにする等。
2.規則正しい食事の時間。
3.日中に光を浴びる。
     特に午前中日光を浴びる事の出来る活動をする。
4.日中しっかりと覚醒する。
     興味関心を持てる趣味活動を取り入れ充実した時間を過ごす。
5.環境を整える。
     寝衣や寝具・温度や湿度・明るさ・音・匂い等。適度な疲労や就寝

     前の足浴も快適な入眠につながります。
6.安心・信頼できる人間関係。
     丁寧な対応は勿論、きちんと相手を見て声を掛ける事でリラックスで

     きる人間関係を作る。
 睡眠障害が生じた場合は、すぐに薬物療法に頼るのではなく、これらのケアが確実に行われているか点検しながら、適切な方法で継続していく事が求められます。それでも睡眠障害が改善されず薬物療法を行う場合は、処方された薬物によって効果が得られているか、持ち越し効果(治療の効果が治療終了後も一定期間持続する事)や副作用は現れていないか等、注意深く観察していく事が必要です。また、睡眠障害は高血圧や糖尿病、疼痛、掻痒感などの様々な疾患や不快な身体症状によっても出現するので、これらが適切に治療され改善しているかや治療薬の副作用によってせん妄による睡眠障害が起こっていないか等観察する事が重要です。
 認知症高齢者が自分なりの規則正しい生活リズムで過ごして頂くためにも、睡眠障害の予防とケアについて私達もより一層理解を深め、穏やかで安心した生活を送って頂けるよう、一人ひとりの思いとしっかり向き合いながら接していきたいと思います。

 

1病棟師長 大元 勝恵